食事ワンポイント[13] [健康]
7.スポーツ選手のための栄養プログラム(5)
~プログラムの実例~
プログラムの実例を示します。
●ケース2
男性アメリカン・フットボール選手(26歳)
[プログラム開始時の状況]
ハーフ・バックからタイト・エンドへのポジション・チェンジによってよりハードなボディ・コンタクトが求められることから、6カ月間で71kgの体重を80kgに増やす必要がありました。
食事内容と食習慣の調査からは、総摂取カロリーが少なく、空腹を満たすために糖質中心の食事になっている上に脂肪の比率が高く、たんぱく質、ビタミンB1、C、鉄の不足が見られました。また、朝食を抜いたり、短時間にどんぶり物などの単品で食事を済ませるなど、社会人選手であるが故の問題もありました。
さらにトレーニングと食事の関係がうまく理解されておらず、ウェイト・トレーニングの仕方にも問題がありました。
そのため筋肉を増やすことを第一目標に、栄養バランスを良くし、サプリメントを投与し、効率の良いトレーニングを行うことで、コンディショニングに注意しながら体重増加を図ることにしました。
[具体的プログラム]
1.1日4,000 kcal食の実施
2.PFC比=20%:20%:60%
3.高単位サプリメント投与
エグゼクティブ・チョイス 1パック (夕食後)
C-1000 1錠 (朝食時)
E-400 IU 1錠 (朝食時)
プロテインプラス 1錠 (毎食後)
4.週3回の専任トレーナーによるウェイト・トレーニング
[結果]
血液検査についてはプログラム期間中何の異常も示すことなく、体重は体脂肪が減りながら組織量だけが増えるという理想的な結果を示しました。
自分も30代のころウェイト・トレーニングに凝っていたことがあり、自然と上記の内容に近い生活になってました。
総合ビタミン(主にビタミンB系の摂取)、アスコルビン酸(ビタミンC)、ビタミンE、そしてプロテイン等を毎日飲んでました。
トレーニング間隔は、毎日違った部分の大きな筋肉を鍛えるようなスケジュールを組んでました。
例えば、以下の用に大きな筋肉とその周りの細かい筋肉を鍛える内容でした。これで大体一日一時間ぐらいでした。効果は目に見えて体が締まりました。
- 月 : 胸(大胸筋)+腕(上腕二頭筋)など
- 火 : 足(大腿四頭筋)+腹筋など
- 水 : 背中(広背筋)+肩(三角筋)など
- 木 : 胸(大胸筋)+腕(上腕二頭筋)など
- 金 : 足(大腿四頭筋)+腹筋など
- 土 : 背中(広背筋)+腕(上腕二頭筋)など
- 日 : 休み
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