ロジカル・コミュニケーション力強化セミナー【1/3】 [セミナー]
職場で受けた「山村経営コンサルタント事務所」の「ロジカル・コミュニケーション力強化セミナー」の内容を簡単にまとめました。9:00~17:30の大変密度の濃い内容でしたので、ここで全てを書くことはできません。配布されたボリュームのある資料からセミナーの流れと要旨がわかる程度にしました。
1.職場でのコミュニケーション
◆コミュニケーションの大切さ
「コミュニケーション」とは一般的には「伝達者の報告・考え・意見・相談事などの情報を他人に知らしめて、その結果として好意的な反応を起こさせる行為」であると言われている。
コミュニケーションが悪い場合の弊害
- 職場に活気がない
- 作業工程を見つめなおす機会を逃している
- 相互不干渉となる
- 助け合いや連携が見られない
- 相手のことを本心から気に掛けることができなくなる
コミュニケーション力は、学習と訓練によって大いに習得・強化することが可能。
コミュニケーションの基本
- 相手を尊重する
- 相手の感情に配慮し、相手の性格や価値観を踏まえる
◆コミュニケーションが成立するための要件
効率・効果的コミュニケーション
- 内容と目的を明確に
- 相手に適した判り易い伝達方法を用いる
- 信頼関係を確立・維持しておく
- フランクに話し合え雰囲気
- 内容は、明確で判り易く
- 環境や時期・タイミングを考慮する
- 相手の反応を把握する
- 相手に対し先入観や偏見を持たない
- 話す内容を出来るだけ構造化する
- 伝達方法の工夫改を心がける
◆論理的なコミュニケーションはなぜ必要か
論理的なコミュニケーションの特徴
- 「言葉で伝える」ことに価値がある
- 話が飛躍する事がない
- 直観的で判り易い表現
- 単純でシンプル、明示的な表現
- 質疑応答では直接的に回答
論理的なコミュニケーションの効果
- 報連相を楽に的確に行える
- 会議等の発表が判り易くなる
- 意見や視点の違いを分析し、正しく対応できる
- 上司や苦手な相手とも旨くやれる
- 信頼を得る魅力的で明快な情報を提供できる
- 相手のニーズをうまく聞き出せる
- 相手に応じた指導が出来る
- プラス発想の指導力が発揮できる
- 相手からの信頼が増す
上司が部下に望むコミュニケーション
- 自分の意見を明確にする
- 報告が論理的で判り易く迅速
- 難しい仕事に挑戦する
- 上司の意図、望むことを理解する
- 周囲への配慮が出来る
部下から見て望ましい上司の行動
- 指示の出し方が、一括性を持ち、論理的かつ明確
- 話し方や聞き方が、権威をかさに着ることなく冷静
- 情報の共有をする
- やる気を引き出す
- 部下の特性を把握している
◆論理的に話すためのコツ
話が分かりやすい人の特徴
- 話の目的やテーマが決まっている
- 無駄な情報を捨てて話をしている
- 話のストーリーが予め決まっている
- 話の裏づけデータを揃えている
- 相手の判る単語で話す
- ゆったりと自信を持った話し方
三角ロジックの薦め
「主張」「裏づけ」「根拠」を三角形の各頂点に配して、お互いに関連つけながらな話す方法。
論理的コミュニケーションの要領
- 聞き手の立場に立ち
- ↓
- 客観的な事実やデータに基づいて根拠が明確であり
- ↓
- 筋の通った展開で
- ↓
- 結論がはっきりしている
コミュニケーションスタイル
- コントローラ・タイプ (自分の思ったとおりに物事を進めることを好む)
- プロモータ・タイプ (注目されることが好き)
- サポーター・タイプ (人間関係を大切にする)
- アナライザー・タイプ (分析する事を好む)
2.職場でのコミュニケーション上達の基本
◆相手の立場になって考えるとは
相手の立場になって考えること = 相手の言うことに耳を傾ける
◆傾聴はコミュニケーション能力の大切な要素
相手の言うことを積極的に耳を傾けることを特に「傾聴」と言います。
- 耳で聞くな、態度で聴け
- 聴くことに集中しよう
- 話は最後まで聴くこと
- 相手の話をスムーズにさせよう
- 判らないところは尋ねよう
- 必要に応じて繰り返しを行うこと
◆アサーティブ型の話し方とは
時と場合によっては、相手に意見の中身によっては、ハッキリと「No」と言わなければならないケースがある。一方的に自分の主張を押し通すわけではなく、自分の主張を旨く伝える話法である。単なる服従でもなく、かと言って攻撃的でもないコミュニケーション手法が「アサーティブ型」の話し方と言う。
- 事実・状況を話す
- 説明・意見を述べる
- 自分の考えを提案する
- 提案の結果を示唆する
3.報告・連絡・相談の基本
◆上下、左右のコミュニケーションと「報」「連」「相」
上司の欲しがる現場情報を適宜・的確にあげること、それは部下として欠かしてはならない最大責務である。
◆「報」「連」「相」の果たす役割
- 仕事の締めくくりで且つ、次のステップへの始まり
- 業務の流れを円滑にする潤滑剤
- 作業能力向上の機会
- 相手の立場と考え方を知り、チームワークを向上させる
◆望ましい「報」「連」「相」とは
望ましい報告とは
- タイムリーな報告 (中間報告、変更報告、トラブル報告、結果報告、情報報告)
- 結論を先に、経緯や言い訳は後回しに報告
- 報告相手の都合も考えて報告しよう
- 事実情報と憶測情報を区別して報告すること
- 報告事項を自分で勝手に取捨選択せずこまめに
- 報告に加えて自分の意見や提案も延べられると良い
望ましい連絡とは
- 連絡は連絡先がキチンと判ってなんぼ
- スピーディでタイムリーな連絡が喜ばれる
- 大切な連絡には手抜きをしない
- 重要な連絡の後は確認を行う気配り
望ましい相談とは
- 相談を持ちかける際のタイミング良い心配り
- 相談に際しての事前準備が為されていると良い
- 自分独りで悩みを抱え込まない
- 答えを簡単に示さなくても再検討に挑戦する
C++ クラス -オーバーライド- [開発環境]
参考サイト
◆オーバーライド
継承によって作られたサブクラスは、スーパークラスのメンバを引き継ぎますが、オーバーライドを使うと、 引き継いだメンバ関数の中身を書き換えることができます。つまり、スーパークラス側とサブクラス側とで、異なる 動作をさせることができるようになるということです。
コーディング例
// pen.h
// CColorPenクラスで使う線の色
#define BLACK (0)
#define RED (1)
#define BLUE (2)
#define GREEN (3)
// 黒いペンのクラス
class CPen
{
public:
// 線を描く
virtual void DrawLine(int sx, int sy, int ex, int ey);
};
// 色ペンのクラス
class CColorPen : public CPen
{
public:
// 線を描く
void DrawLine(int sx, int sy, int ex, int ey);
// 線の色を設定する
void SetColor(int color);
private:
// 線の色
int m_color;
};// pen.cpp
#include "pen.h"
// 黒い線を描く
void CPen::DrawLine(int sx, int sy, int ex, int ey)
{
// 黒い線を描く
}
// 現在設定されている色で線を描く
void CColorPen::DrawLine(int sx, int sy, int ex, int ey)
{
// m_colorを参照して、その色で線を描く
}
// 線の色を設定する
void CColorPen::SetColor(int color)
{
m_color = color;
}
オーバーライドを行うためには、スーパークラス側のメンバ関数に「virtual」 というキーワードを付けます。virtualを付けて宣言されたメンバ関数のことを、仮想関数 と呼びます。
そして、メンバ関数の定義ですが、スーパークラス側もサブクラス側も、両方とも定義を記述します。そのため、 両者の内容を変えれば、動作を変更できるわけです。CPenクラス側のDrawLineメンバ関数を呼び出すと、黒い線が描かれ、 CColorPenクラス側のDrawLineメンバ関数を呼び出すと、現在の色で線が描かれるようにします。
main関数の方は、次のようにしたとします。
// main.cpp
#include "pen.h"
int main()
{
CPen pen;
CColorPen color_pen;
pen.DrawLine( 10, 10, 100, 100 ); // 黒い線を描く
color_pen.SetColor( RED ); // 赤色を設定
color_pen.DrawLine( 20, 20, 200, 200 ); // 赤い線を描く
return 0;
}