UEFI(United Extensible Firmware Interface)とは [Windows]
「UEFI」と呼ばれるこのインタフェースは、PCハードウェアを制御するソフトであるファームウェアがOSとやり取りするための標準的な方法を提供する。この新しいインタフェースにより、OSのロードやプリブートアプリケーションの実行が標準的な方法で行われる。
このインターフェースは、現在BIOS(Basic Input/Output System)ソフトウエアが行っている処理の多くを代替えする。
EFIおよびUEFIインタフェースは、これまで一般にサードパーティーのアプリケーションで提供されてきたブートマネージャ機能を提供する。この機能により、PCの起動OSの切り替えや、内蔵ドライブに加えてSANデバイスなど各種のデバイスからPCを起動することが容易になる。また、インタフェースに含まれるネットワークスタックにより、PCがOSのロード前にネットワークにアクセスすることも可能になる。代替ソースから起動したり、OSのロード前にネットワークにアクセスできることを利用すれば、管理ソフトでハードウェア問題を診断するための新しい方法を開発できる。
- 2TiBを超える大きなディスクからブート可能
- より高速なブート
- CPUに依存しないアーキテクチャ
- CPUに依存しないドライバ
- ネットワークも使用可能な柔軟なプレOS環境
- モジュール化設計
このソフトウエアは32bitモードで起動するよう設計されている。またハードウェアは、原則としてデバイスドライバを介して制御するようになり、かつHDD上にEFI専用のパーティションも作成可能になっている。いわば、EFIとはMS-DOSに近いミニOSのような構造と言えよう。
実際、Intelが公開しているツールには、「EFI Shell」と呼ばれるコマンドラインインターフェースのシェルプログラムが含まれており、コマンドなどを介した作業が可能だ。こうした構造となっているEFIでは、従来のBIOSの存在を前提として動作するOS向けにBIOSエミュレーションを行なうようなプログラムを開発することもできる。ちなみにi945/955以降のチップセットを採用するIntel製のマザーボードは、すでにEFIを採用し、BIOSをエミュレーションしている。
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