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「ビジネスモデルとイノベーション」(1/3) [セミナー]

先日受講したセミナーがすごく面白かった。3回シリーズの第一回目だったけど、とても面白かった。概略は以下の内容で、本当にそうなの? と思われる意見もたびたび出てきましたが、データを見ると確かに納得できた。来週、再来週と続きますが、日本に明るい未来がやって来るシナリオについて説明して頂けます。これは第一優先で参加します。


今現在、日本の製造産業、特にエレクトロニクス産業が海外勢に大きく負け続けている。この流れは、少しづつではあるが他の産業にも現れており、このまま放置すれば製造業全体が敗戦へ向かってしまう。

このエレクトロニクス産業の敗因を分析するとともに、いまだに強い競争力を持っている産業と比較しながら、日本全体の製造業をグローバル市場で戦えるものにする。

まず、今日の敗戦の原因が、円高でもなく、アップルのJobs氏のような人物が現れなかったためでもない。エレクトロニクス産業の敗戦の第一歩は、円高とは関係ない時代の、CD-ROMのシェア低下から始まっており、その後のCD-R、DVD、電池、液晶TV、カーナビ等、どの製品もCD-ROMと全く同じ形で、市場シェアを失ってきた。そして日本の技術者達も、DVD、液晶TV、デジタル携帯電話、リチュームイオン電池などを開発し、巨大な需要を生み出してきたはず。

これまで日本は、新しい製品を次々に生み出し、その技術を守るため膨大な特許を取得しつづけた。しかし外国の企業は、この特許を使用しなくても、そこそこの製品を作ることが出来るようになっていた。それは、光ディスク関係では、デジタル制御用のIC チップ、液晶TVでは画像エンジン用のIC チップの出現と流通が始まった事による。皮肉なことに、どちらのチップも日本の会社が開発したもので、大量に海外に販売された。そして僅か4~6年でシェアを80%から20%へ落してしまった。いまでは、IC チップのソフトを書き換えることで、日本製に負けない品質の製品が現れている。

これらの変化を「第三の産業構造転換」と呼び、1990年代後半ぶから始まっている。ちなみに第一は、狩猟から農業へと変わる時期、第二は、18世紀後半の産業革命の時期である。

本質を理解せずに、間違った処方箋を書けば、日本の製造業全体が敗戦に向かう。


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